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Songs of Sanctuary Japan Songs of Sanctuary UK Songs of Sanctuary 75
国内盤
(VJCP-25180)
国内盤(期間限定廉価盤)
(VJCP-17508)
輸入盤(UK)
(CDVE925 7423 8 40428 2 0)
Super Audio CD
(7423 8 11269 2 9)
75歳記念盤
(00028948178773)
Songs of Sanctuary France Songs of Sanctuary Limited Editin(case) Songs of Sanctuary Limited Editin(Jacket)
フランス盤
(7243 8442 6224)
Limited Edition(ケース)
(CDVEX925 7243 8 41004 2 1)
Limited Edition(ジャケット)
(CDVEX925 7243 8 41004 2 1)

アルバム解説
1995年にリリースされた記念すべきAdiemusのファーストアルバムです。
元々デルタ航空のCM曲として作られたものに曲を追加して1つのアルバムに再構成したものです。
CM曲の依頼を受けて作った最初のバージョンではかなりヨーロッパ的な色彩が強いものだったのでKarl Jenkinsはもっとトライバル(部族的の意)なものに書き直したそうです。
このアルバムは発売後1年足らずでクラシックとしては異例の100万枚を売り、世界中のポップとクラシックのヒットチャートを席巻しました。
日本でもクラシックとしては異例の売上を記録しました。
ところで、上にある国内盤と海外盤ではジャケットのイメージがずいぶん違う事にお気付きでしょうか?
タイトルも原題を直訳すると「聖域の歌」であるのに邦題では全く違う意味です。
曲名についても同様です。
それにAdiemusは本来航空会社のCM曲なので当然の事ながらKarl Jenkinsは「空」をイメージして曲を作ったそうです。
しかし国内盤はどう見ても「海」・・・。
何故こんなに違うものになってしまったんでしょう?
これは筆者の推測ですが日本でAdiemusという今迄に無い極めて個性的なコンセプトの作品をどう紹介すべきかレコード会社は迷ったに違いありません。
そこで最近日本で人気が高くなっている「ヒーリングミュージック」として扱う事にしたのではないでしょうか。
(事実、筆者はネット上で幾つかAdiemusに関するレビューを見た事がありますが「ヒーリングミュージック」として評価しているものがかなりありました。)
国内盤と輸入盤の違い
国内盤にのみAdiemus[Full Version] がボーナストラックとして収録されています。
あと解説書も和訳されています。
故に国内盤のほうをお勧めします。
ちなみに
 ・ゴールド仕様CD
 ・箔押しハードケース
 ・32ページフルカラーブックレット
 ・ボーナストラック2曲
で構成されたLimited Editionという物も存在しますが現在は入手が非常に困難です。
(Yahoo!オークションにLimited Editionが出品されていた事がありましたが落札価格はなんと15000円でした。)
1999年にはジャケット写真と同じデザインのスリーブケースに収められた廉価版が発売されました。
一部のショップでは「聖なる海の歌声は廃盤」との情報がありますがこれはこの廉価盤が生産終了したものと混同した為の誤りと思われます。
2003年に発売されたSACD盤は通常のCDプレイヤーでも再生可能なハイブリッド仕様です。
各曲の解説
  曲名(上:原題 下:邦題) 解説
1 Adiemus
(聖なる海の歌声)
CM曲として作られたAdiemusの原点とも言うべき曲
Adiemusの世界はここから広がった
曲中の様々な種類の声が実は1人(正確には2人だが)の女性のものだという事には本当に驚かされる
Diamond Musicにはこの曲のオーケストラ版が収録されている
この曲には様々なアレンジ版が存在するがそれらは現在入手が著しく困難である
2 Tintinnabulum
(希望の鐘)
教会の鐘の音と共に始まる全体的に明るい感じの曲である
曲の後半のMiriamのソロパートがカッコイイ(コーラス部分もMiriamだけど・・・)
この曲はシングルカットされドイツでリリースされた(現在廃盤)
ちなみにタイトルはラテン語で直訳すると「鐘」もしくは「鈴」という意味である
Limited Editionにはこの曲のRadio Editがボーナストラックとして収録されている
3 Cantus Inaequalis
(誕生)
荘厳な声によるソロから始まり澄んだ女性のコーラスで構成された全体的に冷たく透き通った雰囲気の曲
4 Cantus Insolitus
(孤独)
Miriamの低音のソロが冴える曲(Karl Jenkinsは「彼女の低音の音域は尋常でない」と評している)
葬送曲を連想させる曲である
なお、この曲の一部はDiamond Musicにも使用されている
5 In Caelum Fero
(天空へ)
シリアスな雰囲気のイントロ部分から一転してTintinnabulumの様な明るい曲になる
ラストの部分はTintinnabulumにかなり似ている
ちなみにタイトルはラテン語で直訳すると「空へ運ぶ」という意味である
6 Cantus Iteratus
(輪唱歌)
全体的に静かで温かみのある曲である
7 Amate Adea
(鎮魂歌)
静かで悲しげな声が特徴の曲で邦題に「鎮魂歌」と名付けたのもうなずける
原題は曲中の歌詞をそのまま使用したものと思われる(つまりAdiemus語)
8 Kayama
(大地)
力強い少年の様な声と優しい女性の声が交互に歌う曲
原題は曲中の歌詞をそのまま使用したものと思われる(つまりAdiemus語)
この曲もシングルカットされドイツでリリースされた(これも現在廃盤)
Limited Editionにはこの曲のRadio Editがボーナストラックとして収録されている
9 Hymn
(静寂)
優しい女声のイントロに続いて荘厳な女声が歌う様はまさに聖歌(=Hymn)である
この曲は昔ポンズ化粧品のCMに使用されて話題になった(あと「レスピラール」のCMでも)
その為か以降のAdiemusの国内盤アルバムには2回もこの曲が収録されている
なお、この曲にはピアノバージョンが存在する(ただしシングルのみの収録でアルバムには未収録)
10 Adiemus[Full Version]
(聖なる海の歌声[フルバージョン])
シングルと国内盤にのみ収録されたAdiemus(曲名)のエクステンドバージョン
曲の後半部分が少し追加されている
こちらのほうが本来の姿かもしれない



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